意外と知られていない箸置きの役目
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2018年08月01日
意外と知られていない箸置きの役目
こんにちは、川手です。箸を使う食文化は日本以外にもありますが、箸置きを使うのは日本だけなんだそうです。これは「尖った先を相手に向けない」という日本独自のマナーからきています。そしてもう一つ理由があります。それは、古来の食に対する考え方から来ているそうです。食べ物は神様からもたらされたものとして、神聖なものとされていました。そのため、箸を使って食べるものとされ、食べる前には神聖なものとの結界を作り、感謝の意を「いただきます」の言葉で唱え、いただくものとされていました。箸はこの結界の役割もしているんです。その箸を置くのが箸置きの役目です。
常日頃、当たり前のように箸を使って食事をするのにも、実は深い意味があります。箸を使う意味、箸置きがある理由をおわかりいただけましたでしょうか?
さて、現代では食事スタイルの変化もあり、いろんな箸がありますよね。割り箸もいろんなタイプがあります。今回ご紹介するのは、割り箸と箸置きが一体化した竹箸です。
箸の上部が箸置きになっていて、この箸置きを折ると箸も割れる仕組みになっています。今までの割り箸の割り方と少し勝手が違いますが、割る手間は同じですが、感覚がちょっと違うので、ランチに訪れた主婦層の方に喜んでいただけるのではないでしょうか?ランチとおしゃべりを両方を楽しむ、といったランチスタイルが広がっていますよね。お皿や茶碗の上に箸を置いて、話に夢中になってしまい、手や肘が当たって箸を落としてしまうお客様も多いかと思います。箸置きで箸休めの場所を作ると、箸が当たることがなくなるので落とすことも減るかと思います。置き場所があると、そこに置きたくなるのが人の心理ですから。
ちょっとしたことですが、こういった少しの工夫が居心地の良いお店づくりにつながると思います。
この記事の投稿者
川手政訓